(2022年06月09日更新)
お越しいただきありがとうございます。
「おきちゃんのガンプラ堂」です。
いやー、観てきましたよ。
映画『ククルス・ドアンの島』!『閃光のハサウェイ』以来、1年ぶりに劇場で観るガンダム映画なので、ワクワクして劇場に向かいました。
それで、えーと、率直な感想を言うと、・・・「可もなく不可もなく…」といった感じ。
映画『ククルス・ドアンの島』の「…うーんと感じた点」と「良かった点」についてまとめました。
ちょっと辛口ではじまる、
映画『ククルス・ドアンの島』レビュー・感想【注:ネタバレあり】をすぐ見たい方はこちらからどうぞ。
映画『ククルス・ドアンの島』あらすじ
ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。
アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。
そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。
無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。
映画『ククルス・ドアンの島』TOHO CINEMAS
63秒でわかる『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』
『ククルス・ドアンの島』上映時間
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の上映時間は109分です。
映画の上映時間が平均2時間くらいなので、それより少し短いぐらいですね。
元になった『機動戦士ガンダム』第15話(20分弱くらい)を2時間近くの長尺に引き延ばしたというのは、すごいなと感じます。
『ククルス・ドアンの島』上映館
映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の上映館はこちら
鑑賞料金が一律1,900円で、劇場の各種割引が適用されないのでご注意を。
夫婦二人(妻と)で鑑賞したので、3,800円は痛かったですね。(´;ω;`)ガンダム好きだから、良かったけども。
劇場で観ることにこだわらなければ、レンタル待ちしたほうがいいかもしれません。
『ククルス・ドアンの島』主要キャスト・声優
【監督】安彦良和
【出演】声の出演:古谷徹、成田剣、新井里美、潘めぐみ、古川登志夫、中西英樹、福圓美里、池添朋文
映画『ククルス・ドアンの島』TOHO CINEMAS
『機動戦士ガンダム』の声優さんは亡くなられている方も多いので、個人的には新しいセイラさんとミライさんの声や動きが感じられて、嬉しかったですね。
ちなみにマ・クベ役の山崎たくみさんの声が、すごいマ・クベの声に似てたというか、マ・クベそのものだったので、驚きました。Σ(・□・;)
『ククルス・ドアンの島』に登場するMS
映画『ククルス・ドアンの島』に登場するMSは主に以下のラインナップです。
- ガンダム
- ジム(バリエーション機が多数登場。スレッガー専用ジムなども)
- ガンキャノン(カイ・ハヤト機。スプレーミサイルランチャー装備機も登場)
- ザク(ドアンザクをはじめ、サザンクロス隊専用高機動型ザクなど)
オデッサ作戦前なので、ドムとかズゴックとかは出てきませんでした。
少し寂しいラインナップでしたが、代わりにジムやザクの様々なバリエーション機が見れるので、そこは良かったですね。
航空機や艦船では以下の通り。
- ホワイトベース
- ビッグ・トレー
- ガンペリー
- ファットアンクル
- ルッグン
- コア・ブースター
ドラゴン・フライもいたかなーと思うんですが、主に登場した兵器はこのぐらいだったと思います。
セイラさんが搭乗するコアブースターが観れて、嬉しかったです。( *´艸`)
映画『ククルス・ドアンの島』レビュー・感想【注:ネタバレあり】
個人的に「…うーんと感じた点」
ちょっと辛口かもしれませんが、個人的に「…うーんと感じた点」は
- バトルシーンが物足りない(冒頭と終盤にバトルシーンが集約しており、本編中盤のなかだるみ感が否めない)
- 子供とヤギのシーン多い(とにかく子供と、子供たちが飼っているヤギのシーンが多い!というかクライマックスでヤギの突撃シーンいる!?)
バトルシーンが物足りない…
ガンダム映画で特筆すべきはバトルシーンとキャラクターが織りなす人間模様だと思います。
そのうちのバトルシーン(MSの格闘戦)が物足りなかった…。
冒頭のシーンでドアンザク対連邦軍のジム二機のバトルシーンと、その後に島を偵察しにきたガンダムとドアンザクとの格闘戦があるのですが、
そこからクライマックスまで、あまりバトルシーンが差し込まれないんですよねー。(;^ω^)
なので、中盤のなかだるみ感があり、テンポにメリハリが感じられず…。
途中サザンクロス隊の初登場シーンでバトルシーンが観れるのですが(サザンクロス隊がジムを倒しまくるシーンが個人的に一番盛り上がりました)
最初の縦横無尽の活躍シーンとは違い、クライマックスの島でのバトルシーンがちょっと残念な展開&可哀そうな退場で、盛り下がりました。
特にルッグンから降りて、海中から島に潜入したサザンクロス隊の二名の退場の仕方が可哀そうすぎる…。
戦わずして、ガンダムに不意打ちをくらいコックピットをビームサーベルで一撃。(貫通)
もう一人は、ガンダムに生身で踏みつぶされて退場。
個人的には主人公のアムロにはガンダムで、ジオン兵を踏み殺してほしくはなかったですね。
あまりにも生々しいので…。
あとサザンクロス隊の女性パイロットの背景を、もう少し描いてほしかったです。
ドアンを想う描写があるのに、
ドアンにあっさりと退場させられてしまうので、ちょっとあっさりすぎかなーと感じてしまいました。
子供とヤギのシーン多い…
『ククルスドアンの島』には20人子供が出てくるんですよね。
原作のエピソードよりも増えてる。(;^ω^)(原作のエピソードの子供は4人)
さらにクライマックスともなると、ホワイトベースのカツ、レツ、キッカも参戦するので、画面中子供だらけです。
いや、子供嫌いというわけではないんですよ。
ただ、子供のシーン増やすならもっとバトルシーンとかを、増やして欲しかったというのが正直な感想でした。
そこにさらにヤギが加わり、ヤギのソロシーン(ハヤトたちに突撃する)があるんですよ。
ハッキリいってヤギのそのシーンいる!?と思ってしまいました。
しかもドアンとサザンクロス隊の隊長との決戦がまだつかぬうちに。
これは良かったなと感じた点について
つらつらと劇中の気にくわない点ばかりを書いてしまいましたが、良かった点もいろいろありました。
- 人物描写が細かい(キャラクターの立ち姿だけでも3杯、飯が食える)
- 劇中のBGMが『機動戦士ガンダム』で使用されたBGMなどを使用(ファンには嬉しい)
- サザンクロス隊の初登場バトルシーンは必見!(とにかくカッコよかった。)
- 山崎たくみさんのマ・クベの演技が良かった。
- 『閃光のハサウェイ』よりは夜間のバトルシーンが見やすい。
- エンディングの曲が森口博子さんで、エンドロールで流れる安彦良和監督の絵とマッチして良かった。
とにかく人物描写が細かい!
これは安彦良和監督ならではというか、とにかく人物の描写が細かい!(立ち姿だけでもカッコよく見える)
ブライトやセイラさんの立ち姿だけで、ごはん3杯食べれます。
ホワイトベース隊の仕草とか、子供たちの演技も、よく動いていて、アニメーターとかクリエイターの方の手本になるんじゃないかなと感じるほど。
作画崩壊なんて言葉はまったく出ませんね。
安心して観られました。
ファンには嬉しい『機動戦士ガンダム』の曲を劇中で使用している
劇中で、『機動戦士ガンダム』で使用された曲が流れていたのはファンとしては嬉しかったですねー。
「長い眠り」とか主題歌「飛べ!ガンダム」が流れてきたときは、思わず「..おおっ!」と感動しました。
これはガンダムファンには嬉しいですよね。
サザンクロス隊の初登場バトルシーンは必見!
ジオン軍のサザンクロス隊(ドアンが隊長を務めていた部隊)の初登場バトルシーンはカッコ良かったです。
各隊員の個性を見せつつ、軽々とジムを撃破していくシーンは凄かったに尽きます。
あそこで盛り上がったからこそ、後半のバトルシーンが残念ではありましたが、サザンクロス隊の戦闘シーンを観るだけでも一見の価値ありです!
山崎たくみさんのマ・クベの演技が良かった
マ・クベが『ククルス・ドアンの島』には登場します。
オデッサ作戦前に核ミサイルを世界主要都市に撃つという役回りなのですが、このマ・クベ役の山崎たくみさんの演技が良かったですね。
ほぼ塩沢兼人さん(前マ・クベ声優)に近い声だったし、あまり違和感を感じませんでした。
マ・クベの高笑いも「ああ、マ・クベだなぁ」と感じました。
ミライさんやセイラさん、ブライトの声優さんも僕は好きですね。
『閃光のハサウェイ』よりは夜間戦闘が見やすい
『ククルス・ドアンの島』のクライマックスが夜間なんですよ。
なので、クライマックスは自然と夜間のバトルシーンとなるんですけど、『閃光のハサウェイ』よりは見やすかったです。
『閃光のハサウェイ』も劇場に観に行きましたが、夜間戦闘ばかりで見づらかった思い出が…。
それと比べると、『ククルス・ドアンの島』はMSが何をしているかもスピード感あるバトルシーンでしたが、わかりやすかったです。
バトルシーンについては「うーん…と感じた点」で辛口で書きましたが(すみません)その点は良かったですね。
EDの曲が森口博子さんで、エンドロールで流れる安彦良和監督の絵とマッチして良かった
『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ガンダムF91』の主題歌を歌ってきた、森口博子さんが『ククルス・ドアンの島』の主題歌も担当しています。
曲名は『Ubugoe』、劇中に登場する子供たちの面倒を見る少女カーラの心情を歌った曲です。
エンドロールで流れる安彦良和監督の絵(アットホームな温かい子供たちの絵)とマッチして良かったですね。
島の自然ともマッチしていた気もします。
まとめ
すみません、いろいろ辛口で書いた部分もありますが、20分弱のエピソードをよくあそこまで長尺でまとめたなと感じます。
絵は昔と違って当然キレイですし(原作の15話は作画崩壊している場面があった)
亡くなっている声優さんもいるなか、世界観や雰囲気を壊さず、良くあそこまで作り上げたなと思います。
ガンダム好きなら一度は観たい作品ではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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